目次
はじめに
こんにちは。橋本ゼミ7期の長岡蒼です。
皆さんは日常生活の中で商店街を利用しますか?
私は伊勢原の大学に通っていますが、ゼミでのプロジェクトに参加するまで伊勢原駅前の商店街のことを全く知りませんでした。
プロジェクトを通して分かった商店街の課題について考えるために、伊勢原以外の商店街の事例として横浜の六角橋商業協同組合の代表理事をしていらっしゃる野村浩様に、六角橋商店街についてのお話をお聞きしました。
そこで聞いたこと、考えたことを交えながら、少しですが六角橋商店街を紹介したいと思います。
プロジェクトでわかったこと
私が参加しているゼミのプロジェクトでは、市から委託を受け商店街や伊勢原駅周辺の来訪者に立ち聞き調査として利用状況を伺いました。
この調査では、利用目的や理由の他に伊勢原市の商店街への要望などを調査しました。その結果をもとに様々な課題が挙げられました。
シャッターが下りているお店、空き家が多い、平日の昼間に歩いている人が少ない。といった課題が挙げられました。
他にも伊勢原の商店街は道灌祭りなどのイベントの際は人が多く賑わっていますが、普段の商店街は通勤、通学の通り道になってしまっています。
伊勢原から外に
なぜ六角橋商店街なのか
プロジェクトで伊勢原の商店街の課題や、それに対する解決策などを考えていましたが、どうしても知識が少なかったり考えるときに視野が狭くなってしまうので、ほかの地域の商店街はどのようなことしているのか気になり、ネットで様々な商店街を調べていく中で、六角橋商店街を見つけました。
六角橋商店街にした理由は、伊勢原の商店街と同じように駅から近いこと、過去に学生が街の活性化に協力していたり、現在も神奈川大学の学生がイベントの手伝いを行っていること、他にも日本で問題になっている高齢者に向けたプロジェクトを行っていることを知ったからです。
六角橋商店街はどのようなところか
六角橋商店街について説明させていただきます。
六角橋商店街というのは、横浜市神奈川区六角橋1丁目区域に位置し、最寄駅は東急東横線の白楽駅です。西口を出てすぐのところにあるので行きやすくなっています。
レトロな雰囲気の商店街で、店舗数は約170店舗あり、生鮮食品を扱うお店や飲食店、雑貨屋さんなど幅広い業種のお店が並んでいるので、買い物をするにはとても便利な商店街です。
こんなイベントも
六角橋商店街は1年を通してたくさんのイベントが行われています。その中で今回は2つピックアップして書きたいと思います。
1つ目は食べくら横丁です。
このイベントは商店街周辺の飲食店など約35店がテントを利用して出店するイベントで、来た人に様々な種類のものを食べていただけるように、値段は500円以下と買いやすい値段に設定し、量は少なめにしているそうです。
食べくら横丁は食のイベントですが、会場内にステージを設けてショーを行っていたり、商店街を歩いて巡るスタンプラリーも行っていて、大人だけでなく子どもでも楽しめるイベントになっています。
2つ目はドッキリヤミ市場です。
このイベントは1997年から続いている六角橋商店街を象徴するイベントで、毎年4月~10月(8月は休み)の第3土曜日の午後8時から午後10時まで、閉店後のお店の前でフリーマーケットをしたり、そのほかにもライブパフォーマンスや大道芸、飲食販売も行うイベントになっています。
ドッキリヤミ市場を開催する前は象徴となるようなイベントがなく、空き店舗が目立っていたそうですが、開催したことを機にここの商店街でお店を出したいという人が増え空き店舗が減ったそうです。
また、テレビの取材を受けたりと注目され、知名度が上がったそうです。
学生の力は大きい
六角橋商店街のホームページに、神奈川大学の学生がイベントの手伝いをしていると書いてあったので、そのことについてお聞きしました。
ドッキリヤミ市場の運営に神大フェスタ実行委員会の方が携わっているそうで、イベントを行う上で学生の手伝いがないと運営するのが大変だとおっしゃっていました。
このほかにも高齢者に向けた「オレンジプロジェクト」というものに神奈川大学のボランティアサークルが携わっています。
学生が商店街と関わりもつといっても関わり方は様々だと思います。どのような形でも必要とされることは、とてもうれしいことだと思います。
1回手伝って終わりになるのではなく、その次もまたその次もお願いされるようになれば学生としての存在意義が出てくるのではないかと思います。
私の意見
勝手ながら私が商店街に関わってきて考えたことを述べたいと思います。
普段の買い物はデパートやスーパーで済ませてしまうと思います。なにを買うかは人それぞれですが、1つ例に挙げるのはお惣菜です。
唐揚げやコロッケなど揚げ物をよく見かけると思いますが、個人的には商店街などにあるお肉屋さんのお惣菜のほうが美味しいと思っています。
私のように考えている人がほかにもいるとしたら、そのお店の強みになると思います。
ですが、お惣菜を売っていることや美味しいということを知らない人はそのお店を利用しないと思います。そうすると利益が出ずに閉店してしまいます。
商店街が賑やかになるために新しいものを取り入れることを考えて予算の関係で何もできないで終わるくらいなら、少しでもお店が残り続けるために今あるものに目を向けてアピールし、幅広い年代に利用してもらえる商店街にすることが大事なのかなと感じました。
まとめ
ここまで六角橋商店街のイベントなどの紹介をしてきましたが、その背景としてあった問題は今の伊勢原の商店街にも当てはまるのではないかと感じました。
しかし、似た問題を抱えているからといって、六角橋商店街の真似をするのではなく伊勢原にしかないもの、例えば大山を活用したりなどをすることで伊勢原の商店街も活気ある商店街にすることが出来るのではないでしょうか。
近所に商店街がある人もない人も商店街を通り道という理由だけで利用するのではなく、少し立ち寄ってみたり目を向けてみてください。知らないことがたくさんあると思います。
また、今回実際に六角橋商店街に行ってきましたが、その場の雰囲気などネットからではわからないことがたくさんありました。商店街に限らずどこでもそうですが、今はスマホなどが普及していて、ネットの写真で判断する方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。
参考文献
六角橋商店街ホームページhttp://www.rokkakubashi.jp/
執筆:橋本ゼミ7期生 長岡 蒼