ある日突然「パパ」になれるわけではない。ヨシタケシンスケ「ヨチヨチ父」

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今年度、ご縁あって「子育て」に関する共同研究を実施することになりました。

結婚や妊娠前の若い人(特に男性)に育児に携わる経験が少ないことに問題意識を持ち、その解決のためのワークショップ等を開発するという内容です。

詳しい内容については、改めてご紹介いたしますが、今、プロジェクトに向けて様々な文献を読んでいます。今日は、ライトに読めるけど、「深い」一冊をご紹介します。

 

 

 

私自身は、現在もうすぐ2歳になる男の子の育児をしています。決して、褒められた父ではありませんが、なんとかかんとかやっています。

つい先日は、ある日突然一緒にお風呂に入ってくれなくなった息子と、「もう一度お風呂に入る」という家庭内プロジェクトを進め、ゴールにたどり着きました。長かった・・・

さて、様々な文献の中で、表紙に目を奪われたのがこの1冊です。いわゆる、往年の「ジャケ買い」というやつです。ヨシタケシンスケ著「ヨチヨチ父ーとまどう日々ー」です。

この表紙が、極めて端的に表しているのですが、赤ちゃんと共に、父も「父としては赤ちゃんである」とみなし、育児において父の目線での「あるある」がたくさん綴られています。

だんだんだんだん、一歩一歩、父になっていくんですね。

私も、父としてはもうすぐ2年。まだまだです。それでも、本の中には「確かに、そんな時期あったなあ」というシーンが多くありました。

振り返って、少しは父になれているのかもな?と思いました。

たぶん、多くの偉大な「父」達も少しずつ父になっていったのではないでしょうか。ある日突然、完璧な父になれるわけではないのです。

若い方、これからパパになる人に読んでもらいたいなと思います。そして、一番は女性にこそ読んでもらいたい一冊です。


p92より引用。確かに。そして、この右のページの「オチ」は是非見てほしいです。納得感マックスです。

 

さて、プロジェクトにおいては、擬似的な経験をデザインするというものになりそうです。現在は、生きている環境が変化し、一人っ子ないしは兄弟が少ない家庭で過ごして人が多いでしょう。その環境ではあれば、結婚前に子育ての経験をするという機会は、既に貴重なものといえそうです。

そんな状況だからこそ、どうデザインしていくのかがカギを握りそうです。意義深い挑戦になりそうです。

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