2017年5月、東京渋谷に、TRUNK(HOTEL)「トランクホテル」という新しいホテルがオープンしました。このホテルは、ブライダル大手のテイクアンドギヴ・ニーズが建てた新しいホテルです。コンセプトがこれまでのホテルとは違ったものを発信していたので、軽くではありますが見に行ってきました。
目次
トランクホテルってどんなホテル?
コンセプトは、「ソーシャライジング」同社では、以下のように発信しています。
TRUNK(HOTEL)は、新しい社会貢献のスタイル<ソーシャライジング>の発信拠点。
<ソーシャライジング>、それは「自分らしく無理せず等身大で社会的な目的を持って生活すること。」
ホテルの内装デザイン・インテリア。客室にあるアメニティやミニバー。ストアで購入できるアイテム、テイクアウトできるコーヒー・・・
ここにあるのは、ソーシャライジングを体感できる様々な仕掛け。「“誰かのために” “何かのために”なりたい」、そう想い今を生きるすべての人々へ贈るホテルです。
出典:同社HP
TRUNK(HOTEL)では、TRUNK(○○)という形で、様々な機能を提供しています。
TRUNK(STAY)は、宿泊。TRUNK(KITCHEN)はレストラン。ホテルの外には、TRUNK(KUSHI)は、昼は団子、夜は串焼き屋になるお店があります。その他にも、いくつかありまして、当然、TRUNK(WEDDING)という本業であるウエディングもあります。
ソーシャライジングとは?
トランクホテルは、ソーシャライジングをコンセプトにしていますが、従来のホテルとの違いは以下の点にあるかなと思います。同社のクリエイティブ・ディレクターの田中宏枝氏は、プレスリリースの中で以下のように語っています。
「ホテルラウンジ」について私たちなりに考えたとき、敷居が高くて入りにくい。それも良いところでもありますが、私たちはあえてノマドワーカーに開放したり、渋谷のママ会に開放するなど、コミュニケーションが取れる場所にしたいと考えているのです。「こんな場所、渋谷にあるかな?無いよね」と。求められているかどうかは分かりませんが、新しいから作ってみよう!ってのが、ホテルラウンジの考え方の発端になっています。
出典:PRTIMES
行ってみて
ホテルに入ってすぐの場所は、ラウンジになっていて、TRUNK(BAR)というスペースになっています。私が行った際には、店員さん(バーテンダーさん)が2名いました。
コーヒーからビールなどのお酒が注文できるようになっています。
確かに、コワーキングスペースとして使えるようになっています。私が行ったのは、夕方18時前後でしたが、6組ほどの方がコーヒーを飲んだり、一人PCで作業したり、打ち合わせをしたりしていました。
なお、一般のコワーキングスペースとの違いは、明るさです。コワーキングスペースはオフィスの明るさが基準になっていると思いますが、こちらはやはりバーの薄暗さがありました(夕方だからということもあると思います)。バーと名が付いている通り、バーに広い机があるというイメージが良いかなと思いました。
感想
ホンの一瞬、コーヒーを飲みに行っただけではありますが、当ホテルの今までと違っている点は感じることができました。
しかし、やろうと思っていること、当ホテルの提供したい価値のようなものを捉まえることは、短い時間では捉えることはできません。また、これから様々な企画やイベントが開催されていく中で、徐々に形作られていくものでもあると思います。
コンセプトや佇まいにどんな人達が共感し、利用していくのか? それが、どういった形でソーシャライジングに繋がっていくのかが楽しみです。また、訪問します。
<参考>
いくつかの記事の中では、アメリカポートランド発祥のエースホテルが言及されています。
http://www2.acehotel.com/ja/brochures/portland/
東洋経済デジタルによるテイクアンドギブニーズ社長の野尻氏のインタビュー。また、当ホテルのビジネス的な観点からの記事
http://toyokeizai.net/articles/-/171542
クリエイティブ・ディレクターの田中氏と藤原ヒロシ氏の対談(プレスリリース)
−噛み合っていないのでは? とネット上で話題になりました−
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000025317.html