9月13日(土)、第1回Social Reading Fes(ソーシャルリーディングフェス)無事終了しました。
今回「未来のイノベーターはどう育つのか」という本をテーマに実施しました。こちらの企画は、6月17日に読書会がしたい本 「未来のイノベーターはどう育つのか」という記事を書き、この記事に対してソーシャルメディアを経由して様々な方から反応を頂いた事から、読書会を企画しました。
ゼミ生が中心となり、ソーシャル読書会プロジェクト Social Reading Fesというプロジェクトを立ち上げ、ゼミ生有志で準備を進めて参りました。
目次
当日の議論
いつもとは違うメンバーが集まり議論を行うこと。その効果を最大にする事を目的として、ワールドカフェとオープンスペーステクノロジーを合わせたようなデザインとしています。
なお、当日の「場づくり」(こちら、ラーニングイベント界隈では日常語ですが、参加者の方にお話したときに他ではあまり使われない言葉だと気づきました)についてとか、実際の準備状況、学生の感想などについては、別途学生から報告があるかと思います。ここでは、まずは概要をお伝えします。
参加者には、当日議論をするテーマを決めてもらいました。一応、事前に考えていたものはあるのですが、それ以外にもいくつかテーマを出してもらい、そのテーマから5つのテーマにしぼり、対話のテーマとしました。テーマとして挙げた5つは以下のFBページにあげた通りです。
14時〜17時と3時間のプログラムでしたが、あっという間に時間が過ぎてしまったという感覚を持ってもらえたようです。終了後も、初対面の方々が話をしている様子が見られました。これも場が盛り上がった証拠なのかなと感じています。それは、会場での対話が種となり、その後参加者の中で育ち、やがて芽が生えるという光景のように思えたと言うことです。
また、イノベーターというテーマも対話が発生しやすいものだったかと思います。
色々な議論が出てきました。例えば、あなたは今イノベーターか? とか、イノベーターは認められる必要があるのか?≒金銭的に報われる必要はあるのか? 「発想」と「ひらめき」と「思い付き」の違いは? などなど。緩い枠であり、皆様にご協力を頂きました事によって、思った以上の多様な議論が出てきたと思います。中でも、社会人と学生が「普通に」話をするというのは、実はなかなか難しい事なのではないでしょうか。
ゼミに違う人が入ること
今回は、ゼミという場に外部の方々を招待するという形式を取りました。結果として8名の方にご参加頂きました。それぞれバックグラウンドが違う方々であり、社会人、他大学の教員、他大学のゼミ生などです。外部の方々がいらっしゃると、いつもと同じメンバー同士の会話も別のものになる気がしました。
言うなれば、雑談が対話になる瞬間を体験できたのではないかと感じています。いつものメンバーであると、真剣になると議論に、いや喧嘩になりがちで、自由な雰囲気にするとすぐに脱線し雑談になってしまうことからの脱却が経験できたのではないでしょうか。
1冊の本を読むこと
今回、もう一つの効果として、一冊の本を読んでいる事が参加の条件となり、ある程度の知識の平準化ができたことでしょうか。本を読んだ上で議論する。すなわち、知識を持った上で「思い付き」ではなく、「考えたアイデア」を出すことができたり、他人の意見も聞くことができる(意味がわかる)という効果があるわけです。
特に、ゼミ生にとっては本を読むという事の意味を体験的に理解してもらえたのではないかと感じています。少し準備をすると、得られるものは増えることを理解してくれたとすれば、ありがたいなと思います。
初の3期合同イベント
また、今回はゼミ1期生から3期生の合同のイベントとなりました。これまで何度もイベントをこなしてきた1期生である4年生から2期生、3期生へとノウハウを伝えられる場であり、貴重なOJTの機会にもなりました。
ソーシャルな読書会
今回、興味関心を持って頂いた方にお集まり頂きました。発信をする事によって、興味を持っている方にお集まり頂けたことで、「ソーシャル」な場になったのではないかと思います。そして、今後の課題は、より「ソーシャル」な場にする事、新しい何かが生まれるきっかけを作り出すような場が作れると面白いかなと思っています。
「当日も、また別の本でこの企画はやるのですか?」とお声がけ頂きました。可能性を感じるプログラムになりました。次も企画したいと考えております。もちろん、その時もソーシャルにやりたいと思います。
まずは、実施報告です。学生からの報告も出したいと述べていました。そちらは追ってご報告いたします。
最後になりますが、参加者の方々本当にどうもありがとうございました。
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9月18日追記
・参加者の法政大学長岡研の村松さんがブログを書いてくださいました。
Social Reading Fesから見えてきた読書と読書会のちがい