学生さんから「どうすれば成長できるのですか?」と質問されることが多々あります。最近の学生は、みんなマジメです。
私は、「普通」のレベルを上げることと答えています。
例えば、サッカーで同じ程度の実力を持ったAくんとBくんという中学生がいたとします。高校進学にあたり、Aくんは試合に出られない可能性が高い県内強豪校に進学し、Bくんは試合に出たいからと中堅以下の高校に進学したとします。
数年経ったとき、成長しているのは多分A君だと思います。
プロのレベルであれば試合に出る事はとても大切ですが、高校生レベルであれば試合に出てどうこうと言うよりも、日々の練習がどのレベルなのかがとても重要だと思います。
つまり、毎日の「普通」に行われている練習のレベルの差です。当然強豪校は、練習の強度が高い。しかし、そこに慣れることができれば、毎日普通に行われる事がレベルが高いのですから、成長するという訳です。
経営コンサルタントで有名な大前研一さんも以下のように語っています(出典が見当たらなかったのでTwitterのBOTを引用します)
人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。
— 大前研一 BOT (@ohmaebot) 2010, 4月 2
特に重要なのは、決意を新たにしても変わらないと言うことですね。(日々、決意を新たにしている私が変わらない大きな理由でもあります)
「普通」のレベルは、習慣の影響を受けています。きついと思っていても、案外慣れてくるものですし、楽だなと感じていたら、次第にそれが限界になってしまったり。
では、普通のレベルを上げるにはどうすればいいか。それは、まずはたくさんの人に会って、その人達の「普通」を体験することではないでしょうか。「越境」する事の意味はここにあると思います。あこがれの人が日々どういう生活をしているか。「普通」にどんな事をしているか? それを知る事は重要です。
そして、いかにして自分の「普通」のレベルを上げるか? そして習慣の力を使い継続していく。それが成長のための大きなカギになると思います。スポーツ選手がより厳しい環境を求めるのも、こういった理由かなと思います。思い立ったときが、新しい世界に飛び込むチャンスかも知れませんね。
私の普通もバージョンアップが必要そうです。それは、ちょっとした改善ではなく、抜本的な。
今、この辺りの勉強しています。