文化祭を通して学んだ組織運営の難しさと展望

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はじめに

皆さんこんにちは11期生の宮崎航太郎です。私は2022年の5月から瑞木祭実行委員会という産業能率大学湘南キャンパスで毎年開催される瑞木祭という学園祭を運営する組織に入り、11月5日、6日に本番を迎えました。今回はこの報告書の中で私自身が学園祭を運営するにあたって感じた点や、今後さまざまな組織を運営するにおいて大切だと思ったことについて少し話させていただきます。

瑞木祭とは

 瑞木祭とは産業能率大学湘南キャンパスで毎年11月に開催される学園祭です。    瑞木祭では学生(主に瑞木祭実行委員会)が考えるステージ企画や、そのステージにタレントの方々を呼んでの企画などを行います。そのほかにも各団体による模擬店の出店(第44回は感染対策のため中止)や、各研究室による研究発表などが行われ、産業能率大学湘南キャンパスで大学生活を送るにおいて最も大きなイベントです。

第44回瑞木祭を通して感じた課題

コロナ禍での学園祭

2022年に開催された第44回瑞木祭は最終的に対面とオンラインのハイブリットでの開催となりました。ハイブリットと言うと聞こえはよいのですが、実際は学生のみの招待で、飲食などの模擬店の出店は当初は予定されていたものの、学校側との話し合いの中で中止にになってしまい、私自身を含む多くの人たちがイメージする華やかな学園祭とは程遠いものでした。このような開催形態になってしまった原因はほかでもない新型コロナウイルスでした。

瑞木祭運営において、新型コロナウイルスは大きな障害であったといえると思いますが、そんな中でも他大学が飲食などの模擬店を出店し、学生以外の一般のお客さんを呼んでの学園祭を2022年には行っていました。なぜ他大学の文化祭ではできたのに、今回の瑞木祭ではこのような開催形態になってしまったのでしょうか。私は、瑞木祭への関心の少なさと、まっすぐに気持ちを伝えるだけでなく譲るところは譲る必要があるといった2つの原因があると考えます。                              

やはり、産業能率大学自体の知名度は低く、湘南キャンパスにおける学生数も多くないため、必然的に瑞木祭自体への関心が低いということは容易に想像できます。学校側も、もう少し瑞木祭自体に関心がある人がいれば対面での開催をもう少し検討してくれていたかもしれません。                                 また、対面をどうしてもやりたいという熱量を学校側に伝える際にその気持ちをまっすぐに伝えるだけではいけないと思います。実際に2020年に早稲田大学で開催された「早稲田祭2020」では一度大学側に開催は不可能と言われたものの、実行委員の中で話し合い、オンラインでの開催を提案し、見事にそれを実現させました。これこそまさに他大学にできて、瑞木祭ではできなかったことであると思います。

人間関係の面

また今回の瑞木祭を運営していて感じた課題は、「人間関係の対処の難しさ」です。私は2022年の4月瑞木祭実行委員会に途中から参加しました。

実際に参加してみると、本当に多くのことを瑞木祭当日に向けて約1年間かけて準備しているということが分かりました。そんな中で週に1回の頻度である瑞木祭実行委員会の定例会にあまり参加しないメンバーがいることも分かりました。これに関してはどんな団体にも存在する幽霊部員みたいなものです。そのような人たちでもたまに活動に参加するのですが、何をやっているのかわからず、結局その部署のリーダーが時間を割いてわざわざ何をやっているのかを説明しているのを何度か目にしました。その結果作業が滞り、その日の定例会の帰宅時間が遅れ、場合によっては次の週に持ち越すようなこともありました。これらを実際に見ることで組織の運営において、人間関係の難しさを感じました。

じゃあどうするか

どうすれば関心が集まるか。

そもそも瑞木祭に対する関心が少ない理由として、学生の数、キャンパスの立地、大学そのものの知名度が挙げられると思います。そんな中でもやり方によっては関心を集めることはできると思います。これまでの瑞木祭では「何をするか」ばかり考えていたと思うので、次回からの瑞木祭では、「関心を集める」といったことに着目して、イベント集客などのマーケティングをしっかりと勉強しそれらを活用することで、少しでも瑞木祭に対する関心を集めていければと考えています。また、瑞木祭SNSアカウントの使い方を考える良いきっかけにもなると思っています。                   

学校側との関係性

今回の瑞木祭で、学生幹部と学校側の中でどのようなやり取りがあったのか、詳しくはわかりませんが、上で述べたような早稲田祭2020の例のように、こちら側の意見をただ主張するのではなく、学校側の意見にもしっかりと耳を傾けたうえで、納得してもらえるような提案をしていくことが大切であると思います。学生が運営するイベントではありますがやはり学校全体のイベントであることに変わりはないので、お互いの意見を尊重し合い、良好な関係を気づいていくことが大切であると思います。

人間関係

人間関係の問題に関しては、必要に応じて「やめてもらう」という行為が必要だと思います。「やめてもらう」といった点に関してはそのままで、参加しない学生がいる状態で、組織の運営に支障が出る場合は委員会をやめてもらうということです(しっかりとした理由がある場合は除く)。少し残酷かもしれませんが、サークルではなく委員会なので多少の厳しさは必要であると考えます。これまでの瑞木祭実行委員会にはこのような制度はなかったので、しっかりとメンバーにも説明したうえで行っていければと思っています。

最後に

私はこの度、第45回瑞木祭実行委員長になりました。今回のこの報告書の中で述べたような組織運営を行っていきたいと思っています。1年後の自分が見た時に同じようなことを思うかはわかりませんが、組織を統括する者として、「来てくださる方々全員が楽しめる第45回瑞木祭にしていく」といった気持ちを軸にこの1年間精進していきます。またこの考え方を軸にイベントを企画すること自体が、我々委員会が楽しんで瑞木祭を運営できる原動力のようなものになると思っています。                    来年の瑞木祭がどのような開催形態になるかはわかりませんが、実行委員会としては対面での開催を強く望んでいます。対面での開催となった際には皆様の来場お待ちしております。

〇参考URL

「つなぐ」第1回 早稲田祭2020代表・副代表インタビュー|早稲田祭2022|note

執筆:橋本ゼミ11期生 宮崎航太郎

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