目次
1はじめに
はじめまして。こんにちは、橋本ゼミ2年の望月弘太郎です。
橋本ゼミでは瑞木祭で伊勢原の街並みを再現した「virtual道灌祭り」を作成し、Clusterで公開をしました。そのなかで私を含む2年生4人は、バーチャル空間内で遊ぶことのできるゲームの作成(シューティングゲーム)を担当することになりました。ゲームの制作は、unityを用いて行われましたが、スクリプトの書き方ややキューブ・ブロックの設置方法、色の付け方など一から学ぶことが多くあり、ゲームの必要性に関して疑問に思いました。そこで、バーチャル空間におけるゲームの重要性に関してここでは書いていきたいと思います。
2-1 cluster内のワールドの訪問数といいね数の確認方法
現在cluster内には、町や施設を再現したワールドとゲームをすることのできるワールドが存在しています。そしてそのワールドの訪問数といいね数は、clusterのアプリ内にある「探索」やメタバースプラットフォームclusterのワールドを開くと確認することができます。
<アプリでの確認方法>
▷:訪問数 ♡:いいね
<メタバースプラットフォーム>
2-2 訪問数・いいね数の調査結果
先に記述した確認方法である「メタバースプラットフォームcluster」を活用し、調査を実施しました。「メタバースプラットフォームcluster」ではワールドをさまざまなジャンルに区分してくれているので、その中から、ゲームワールドジャンル・バーチャル観光地というくくりに属するワールドの訪問数といいね数を調査しその結果をエクセルにまとめた。
調査内容 : ワールドの訪問数といいね数
調査方法 : メタバースプラットフォームcluster
調査データ: メタバースプラットフォームclusterによってゲームワールドジャンル、バーチャル観光地と区分されているワールド
調査実施日: 2022年1月22日
<①シューティング> <②対戦>
<③謎解き・脱出> <④協力>
<①~④の合計>
<バーチャル観光地>
ゲームの訪問数といいね数をまとめた<①~④の合計>と町や施設を再現した<バーチャル観光地>の訪問数(再生数)といいね数を比較すると、合計数ではあまり違いがないが、訪問数平均は約1.9倍、いいね数は約2.4倍と圧倒的に町や施設を再現したワールドの方が、ゲームワールドよりも多いことがわかる。
3 まとめ
ゲームワールドと町や施設を再現したワールドを比較してみて、ゲームワールドの方がリピーターの多さから訪問数が町や施設を再現したワールドよりも多いと予想していたが、実際には予想の逆の結果が得られた。このような結果の要因として、ゲームアプリの多さにあると考える。現在さまざまな種類のゲームアプリが数多く存在している。そのため、clusterアプリが見つかる可能性が低くなる。さらに、clusterは町や風景を再現したバーチャル空間というイメージがあるため、ゲームワールドがあるとは思わない人が存在していることも調査結果に影響を与えているのではないかと考える。今回の調査結果から、ゲームがワールドに与える訪問数といいね数への影響は小さいということがわかったが、私たちがゲームを作成したことは決して無駄ではなく、「virtual道灌祭り」に祭りの雰囲気をプラスするのに非常に役立ったと思う。ワールドの訪問数やいいね数を考えるとゲームは必要ないかもしれないが、ワールドの雰囲気をあげるという目的では、やはりゲームは必要となってくると思う。この記事がバーチャルワールドの作成をする人に役立つと幸いです。
参考文献
執筆:橋本ゼミ10期生 望月弘太郎