2018年度橋本ゼミ5期生卒業論文

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本日は、橋本ゼミ5期生の卒業論文の発表会です。様々な方々の協力があり、卒業論文の執筆がかないました。改めて、御礼申し上げます。

本年度は、4名4本が発表までたどり着きました。簡単にご紹介いたします。

河井梨紗 ミュージカルに関するマネジメントの観点からの考察
今野佑基 地域社会と芸術祭の関係 -金沢文庫芸術祭の事例研究-
土屋勇人 『買い物難民』と消費者の行動・心理から読み取る『隠れ買い物難民』
諸星聖也 地域(団地)が抱える課題とその解決策 -横須賀市を事例として-

河井梨紗 ミュージカルに関するマネジメントの観点からの考察

河井論文は、ミュージカルの「顧客満足度」は高いものの、実際に足を運ぶ人(特に、新たな顧客)が確保できていないのではという問題意識をもとに、チケットの販売方法等についてマネジメントの観点から考察していきました。

ミュージカルの芸術的な要素ではなく、極めて実務的な点に問題点を見出しています。自身のミュージカルへの愛が溢れつつも、理性的に分析している点が興味深いものになっています。

今野佑基 地域社会と芸術祭の関係 -金沢文庫芸術祭の事例研究-

今野論文は、金沢文庫芸術祭を全国各地で行われている芸術祭とを比較し、人口等の規模が小さい金沢文庫という地域で行われている芸術祭の特徴に迫っています。

自身がボランティアとしても関わっていることから、フィールド調査に基づいた内容となっており、地域活動の具体例がいきいきと示されています。金沢文庫芸術祭を舞台に、様々な人達が共に地域を作っている様子に光が当てられています。

土屋勇人 『買い物難民』と消費者の行動・心理から読み取る『隠れ買い物難民』

土屋論文は、橋本ゼミが今年行っていた伊勢原市からの委託調査において生じた問題意識をもとにした内容です。全国各地で話題となっている「買い物難民」に着目し、国が採用する定義が買い物客の実態にあっていないのではないかという問題提起から、「隠れ買い物難民」という独自の定義を導き出しました。

さらに、その定義をもとに伊勢原市においてどの程度「隠れ買い物難民」が存在するのかをGISを用いて検証を行っています。緻密な作業に基づいた分析結果は、実際に提案したい内容です。

諸星聖也 地域(団地)が抱える課題とその解決策 -横須賀市を事例として-

諸星論文は、昨年度チームで行った神奈川産学チャレンジプログラムで提案した内容について、先行研究の再調査などを通じて、批判的に検討するという内容です。

神奈川県横須賀市のある団地をテーマに、地域が抱える課題とその解決策が適切であったのかを研究を行いました。その結果、提案当時には検討が不十分であった高齢化の要因としての転出超過について考慮することになりました。それは、フィールド調査を元にした提案に対して、関連する情報を集めること、検討することがいかに重要であったのかを再認識する論文となっています。

おわりに

今年の論文には、それぞれの個性がより強く反映されたものとなりました。4年間の集大成として、自分がやってきたことをきちんとした形にまとめたいという内なる意欲を強く感じたものとなっています。

dav

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