目次
はじめに
こんにちは。6期の鈴木です。
2017年11月11.12日に産業能率大学学祭「瑞木祭」が開催され、橋本ゼミでは世界的な問題である「SDGs」についてワークショップを行いました。
SDGsについては他のブログに詳しく書いてありますので、そちらを読んでいただけたらと思います。
今回はワークショップの中で感じた「お客様と一緒に作り上げるコンテンツ」について振り返り、考察をしたいと思います。
ワークショップの目的とゴール
今回のワークショップはSDGsについて興味・関心を持っていただくことを目的としていました。まだ認知されていないSDGs。それを最近知った私たちが大学生の目線でまだ知らない人に知ってもらい、そして少しでもその課題について考えるきっかけになればと思いこのワークショップを開催しました。
その最終的なアウトプットとして「SDGs×PPAP」と題し、17あるSDGsの課題をテーマにお客様に踊ってもらうことをゴールとしました。「SGDs×PPAP」にした理由は、外務省からの依頼でピコ太郎氏がSDGsのプロモーションに協力し、外務省のYouTubeにピコ太郎×外務省(SDGs)のPPAPがアップされています。これを利用し、来ていただいたお客様にもSDGsの解決策を考えてもらおうと考えたからです。
ピコ太郎 × 外務省(SDGs)~PPAP~
ゴールまで来てもらう難しさ
しかし、実際に1日目やってみての感想は、「会場に来てくれる人はいるけど、踊ってもらうところまでいかなかった」でした。来てくれる人はいるのですが、「踊ってください」という一言に頷いてくださる人はほとんどいませんでした。
ステージが用意され、ぜひ踊ってくださいとこちらからお願いしても「いやいや、恥ずかしいから」と思ってしまいますよね。私たち自身、ゴールであるここまでたどり着いてもらおうという工夫が足りなかったのです。ゴールまで自然に誘導するような環境づくりや踊ることへの恥ずかしさを消す工夫が必要なことに気付かされました。
ゴールまでたどり着いてもらうために
ゴールまで自然に来てもらうのにはどうしたらいいか。
私たちが考えたのは、ゴールはここですと提示してしまうという方法です。ここがゴールですと言ったり、書いたわけではありません。そうすると「それなら、やらない、帰る」と思う人がでてきてしまうからです。お客様に察してもらい「踊ればいいのね」と思ってもらう環境にする必要がありました。
そこで行ったのは、一番見えるところに「こういうことをやっています」という宣伝を大きく書くということです。
実際に提示したのはこのような感じです。
これをやっているということをはっきり書くことで、「あ、これはやるものなのね」と察してもらい、ゴールの前までたどり着いてもらえるようになったのです。
そこからは私たちがいかにお客様の恥ずかしいを消せるかという課題になりました。
そこで、ステージでは常にPPAPの曲を流し、学生が踊り続けるという方法に出ました。「みんな踊ろうよ」と踊っている人が言った方が、じゃあやろうかなと思ってくれると考えたのです。するとやるのは恥ずかしいと敷居の高かったステージは会場に馴染み、恥ずかしいという気持ちを持たずにすんなりとステージに立ってもらえました。
また、だれかが踊れば「じゃあやる」とさらに踊ってくださる人が増えていき、踊ることが当たり前の環境を作り上げることができたのです。私たちがどれだけお願いしても踊ってもらえなかったのに、ゴールを提示したことと、一緒に踊りましょうという誘いに変えたことで多くの人に踊ってもらうことができました。
さらに目標を達成するために
多くの人が踊ってくれるようになりましたが、17のテーマすべてをクリアするのも難しいものです。そこで黒板に書いた宣伝をさらに活用。1度やったテーマにはクリアと書き換えることにしました。終わってないところをクリアにしてもらうように誘導したことで17の全てのテーマをクリア。目標を達成することができました。
お客様に察してもらうということもゴールにたどり着くひとつの方法だということを体験し、学ぶことができました。
まとめ
今回のワークショップは私たちだけでは決して目標を達成することはできませんでした。
「できないなら、できるような環境づくりをしよう」という考えと、「ゴールが分かるようにする」「一緒にみんなでやろうという勧誘」などほんの少しの工夫で私たちが無理に勧誘することなくお客様はゴールまで来てくださいました。お客様がなかなか思った方向に来てくれないと悩んだときは、いっそお客様ゴールを提示し、ゴールはここなんだと思ってもらおうという単純な考えでも実行してみることに意味があると感じました。もちろんゴールに来てから「楽しかった」など満足してもらえる何かがないといけないとは思います。しかし「お客様と一緒に作りあげる」という方法もアリなのではないでしょうか。
執筆:橋本ゼミ6期生 鈴木いろは