こんにちは。6期の富澤と梅原です。
2017年11月11日(土)、11月12日(日)産業能率大学 湘南キャンパスで瑞木祭が開催されました。
今回は「SDGs」と「ピコ太郎さん」をコラボさせた展示を行い、私たちはPPAPのダンスの部分を担当しました。
そこで今回のブログでは、「アホ」というキーワードをもとに私たちが2日間通して「ただのアホ」から「アホを演じる」までのプロセスについて書いていきたいと思います。
目次
活動内容
私たちは、ピコ太郎さんのSDGs版PPAPをステージで踊ってもらうために、ステージの飾りつけからPPAPで踊ってもらう時のお題を一緒に考える、という役割で2日間行動をしました。
※ピコ太郎さんのPPAPに合わせて、SDGsが紹介されています。私たちは、SDGs17個すべてについて、来場者の方に考えてもらい、PPAPに合わせて踊ってもらうという活動を行いました。
音楽を流して、踊ってもらうために一緒に自分たちも踊るということをしながら活動をしていました。
この活動を通じて、子供と大人、それぞれの世代における反応の共通点を見つけました。
「子供は音や動きに反応する。」
「大人は展示の内容と子供に反応する。」
これら2つに気づき、その気付きから実行してきたことについて書いていきます。
工夫
まず、1日目は「何をどうすればいいのか」という不安ばかりで、ただ音楽に合わせて踊っている、ただ音楽を流している、というように、目的がないままあっという間に時間が過ぎていきました。
今振り返ると、1日目は何も気づかずに踊らされている(外から見れば)ただのアホになっていたと思います。
瑞木祭2日目は、最初は1日目のモチベーションのまま入りました。しかし、1日目と2日目では大きな違いがありました。それは目標ができたことです。
「SDGsの17個すべての目標について、PPAPに合わせて踊ってもらう。」
この目標ができたことにより先ほどの2点に気付けたのではないかと思います。
1日目より、音楽の音を大きく流し、踊りも大きく踊りました。ただし、この時点ではまだ、「ただのアホ」のままですね。それでも、この行為により、足を運んでくださる人は増えました。
子供を連れてくる方が多かったため、子供の視野に入ることで雰囲気というよりも踊っていれば見てくれるので寄ってきます。ここで気付いたのは、「子供は音や動きに反応する。」ということです。
まず自分たちがダンスをして見てもらい、それから声をかけて踊ってもらうということを繰り返し行いました。それにより、子供たちの警戒心がなくなるということを発見しました。
逆にこのテンションで大人の前で踊っているとふざけているようにしか見えなくなります。
大人の方はSDGsのポスター展示を見ている人たちばかりです。ポスターを見ている時に子供たちと同じ音楽の大きさ、踊りをしていると妨げになってしまうことから音を下げ、ダンスを一度やめるといった工夫をしました。
しかし、大人たちにも踊りを受け入れられる方法にも気づきました。それは子供たちです。
子どもたちと一緒に踊ることにより、ふざけている学生から、大人の学生に見られたのではないかと思います。また、相乗効果で子供が踊っていたり、子供と接している姿を見ると大人たちの警戒心まで解消することもできると気付きました。
この点から、「大人は展示の内容と子供に反応する。」ということに気づきました。そして、17個の目標すべてのダンスをしてもらうことに成功しました。
小さな変化が大きな変化に繋がることを実感しました。
「アホ」を演じる
工夫点で挙げた2つの点から言えることは何かと考えた時に出た結論は、「アホを演じる」ということです。周りから見れば、ただのふざけた学生、またはただのアホに見られるかもしれません。しかし、このアホ役がいたからこそ今回の目標達成ができたのではないかと自負があります。
演じるまでは、冷たい視線や踊るのを拒まれるなどマイナスの要素はたくさんありましたが、これがプラスの要素へ変わるきっかけになりました。
皆さんの目には「ただのアホ」に映っていたかもしれません。しかし、その裏には子供に対する向き合い方、大人にする配慮、この色々な要素や少しの気付きから対応力と変わっていきました。
最初は踊らされている「ただのアホ」でしたが、今振り返ると「アホを演じる」というところまでの成長をすることができました。アホを演じながら現場で培ったものはとても大きく、私たちにしか気づけなかったものがあったと思います。
まとめ
今回の課題、SDGsは子供には全く分からない、また成人をしている私たちにも知らないようなものでした。
これをどのように受け入れてもらうか試行錯誤を繰り返しながらも「アホを演じる」というところまで辿り着くことができました。
SDGsといった未知数の展示室の中から聞こえるPPAPの音楽。音楽につられて足を運んでみるとそこには17個のポスターと踊っているアホな大学生。
17個のポスターだけ見たら子供にはわからない。しかし、ステージの上で踊っている2人の学生に警戒心を解消し、話しかけられ、ダンスを一緒に踊る。一見堅苦しい大人っぽい課題を取り入れた展示室の奥にあったほんわかしたギャップ。ここには、「ただのアホ」ではなく、「アホを演じた学生」がいました。
アホを演じるということは、とても恥ずかしくてできない人の方が絶対に多いと思います。
しかし、このような現場でではアホにも需要はついてくるものだと思います。殻を破って、「アホを演じる」というのも悪くないと実感しました。
皆さんもアホを演じてみてはどうですか…?
執筆:橋本ゼミ6期生 梅原慎樹 富澤亮輔
※写真については、公開の許諾を頂いております。