11月12日と13日に瑞木祭が行われました。今回私たちは広報班として橋本ゼミで行う今年のテーマ(チームビルディング)をモチーフにした「BLACK STAGE」という体験型謎解きゲームの宣伝をするためフライヤー作成に携わりました。その中でフライヤー作成から、実際に一般の方に配り、わかったことを書きたいと思います。
目次
今回作ったフライヤーについて
今回私たちがフライヤーを作るにあたり、最初に考えていたことは相手側が必要な情報を載せつつデザインも凝ったものにしようとしていました。しかし結果を見ればフライヤーを見てゲームをしに来たお客さんはほとんどいませんでした。そこで今回作ったフライヤーの良かった点や失敗した点を振り返りました。
まず良かった点は最初にフライヤーを作るときに考えていたデザインを凝ったものにするというように、デザインを考えるのに多くの時間を費やしました。今回のゲームの舞台はアイドルの卒業ライブ前に一通の手紙からグループが解散の危機を迎えるという設定でした。なので、実際に起こっているスキャンダルのように周りに宣伝するため、週刊誌風にフライヤーを作ったりして、ゲームのストーリーに合わせたデザインを作ることができたと思います。下の図が今回作ったフライヤーです。
逆に失敗した点は、作る前は大切な情報を書こうとしていましたが、いつの間にかデザインばかりに目を向けすぎてフライヤーで伝えるべきことを伝えられなかったことです。フライヤーはデザインももちろん大事ですが、デザインとは別に今回やるゲームの説明が不足していて、企画者である人たちからはわかる説明だったが、フライヤーをもらう人の立場から考えるとどういったゲームなのか理解できなかったと思います。また、配った際に場所や時間などを聞かれることが多く、ゲームの内容以外にも時間や場所など大事な情報を載せてなかったことも失敗の一つだと思いました。
失敗した原因
今回フライヤーを作りこのような反省があがりましたが、なぜ最初に書こうとしていた伝えるべきことを書かなかったのか、どうしてデザインに集中してしまったのか。それはフライヤーを作る過程の中にあったと考えます。
フライヤーを作る前は、貰い手の事を考えつつ、デザインを考えていました。そこから進めていく内にややデザインの方に視点が行き、デザインのクオリティを高めるために皆が盛り上がっていました。その時に個々で貰い手に取って大切な情報書くということを考えてはいても、みんなの盛り上がる流れに一緒になってしまいました。その結果、大切な情報を書くという考えがどんどん薄れていき、デザインだけの自己満足なフライヤーになってしまったのだと考えます。
またもう一つデザインに集中してしまった原因として、いろんなアドバイスを受けて全て丸飲みしてしまったことも失敗の要因だと思いました。その理由は最初にフライヤーで書こうとしていることからどんどん離れていく中でその時その時のアドバイスをすべて取り入れたことにより、デザインを一部分とするとその一部だけ見ればよくできているように見えますが、それがフライヤー全体として見たら微妙な出来として見えてしまっていたと思います。
解決策
今回の失敗の一つ目の原因であるフライヤー作成を進めるにつれて、最初に書こうとしていたことが死角になってしまい、デザインに一点集中しまったことであるが、そうならないようにするにはどうすればよかったか。まずこの一つ目の失敗は日常の中でもよくあることではないかと考えました。日常でも最初にやることを考えてはいても、その時の流れにより最初に考えていたことを忘れ、自分が満足した形で終わるといった経験があると思います。今回の活動はこのように何気ない日常でやることと同じだと考えました。私たちが考えたこと解決策としては作る過程の中で今の現状の見極めと最初に書こうとしていたことをもう一度思い出す時が必要であると考えました。
2つ目の失敗であるアドバイスを受けすぎたことですが、まずこれがなぜダメなのかを極端な例でいうと、洋服をコーディネートする時にスーツ、和服、カジュアル系の良いところをそれぞれ取り入れるような感じで、これでは部分的に見ると良いかもしれませんが全体としてみるとかなり変に見えます。今回やったのは例のような感じで、デザイン面でいろんなアドバイスをすべて丸飲みにしてしまったので、デザインという一部分で見ればよくできていても、全体で見れば大切な情報を書いていないなど貰い手の事を考えていないフライヤーになっていました。またこの失敗からもデザインに集中してしまった原因に繫がっていると思いました。この失敗の解決策は、アドバイスは聞いてもそれをすべて取り入れるのではなく、それぞれのアドバイスについて理解してからどのアドバイスを取捨選択するのかを判断しながら作成していくことだと思いました。
振り返り
今回瑞木祭でフライヤー班として活動した成果は先にも書いた通りデザインに重点を置きすぎて伝えるべきことを伝えられなかったということと作る過程の中で周りの流れに合わせて作っていたこと。この二点の失敗からフライヤーの宣伝が不十分であったと考えます。この失敗を踏まえて、フライヤーは集客や告知が目的であり自己満足なフライヤーを作って配っても効果を得られないということを理解しました。
もし、またフライヤーを作る機会があったら、二点の失敗を繰り返さないように最初にフライヤーの本来の目的である宣伝・告知を片隅に置きながら、流れに合わせて一つのことに視点が集中し過ぎないように作りたいと思います。
執筆:橋本ゼミ5期生 佐藤弘毅 竹中奎祐