10年後のあなたの未来、覗いてみませんか? ~孤独な世界であなたを救うものとは?~

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こんにちは。橋本ゼミ4期生の柴田隆裕です。私はスポーツ全般が好きなのですが、その中でも特に野球とバスケが好きで、プロ野球やNBAの試合をよく観戦しています。家族や友人と一緒にスタジアムに足を運んで試合を楽しむこともあります。

しかし、2025年では親しい人間と一緒に楽しんだりする機会がなくなり、孤独にさいなまれる未来が予想されています。今回、Do Through Sports teamというサークルに所属していて、趣味が動画鑑賞、バトミントン、テニスなどとても多趣味な北井史織さんに第3章「孤独にさいなまれる未来」を読んでいただき、人とのつながりが断ち切られた世界でどのような問題が起きるか、その問題を解決するためには何が必要なのかを語ってもらいました。

つながりが断ち切られ孤独に落ちる?

―インタビューするのは慣れていないので緊張しますがよろしくお願いします。では、孤独にさいなまれる未来とはどんなものなのでしょうか?では、始めにこの章の2025年はどんな世界になっていますか?

北井さん:様々な場面で人とのつながりが切れてしまい、人が孤独に落ちやすい世界になると書かれていました。グローバル化により、世界中で都市の爆発的な拡大が起こります。それに伴い家族の誰かが海外へ移住をし、家族と直接会うことも減ると予想されます。更に、バーチャル技術の進化やクラウドの発展により、自宅で仕事をするようになるので人間とは直接対面するよりもバーチャルな関わりが多くなり、孤独化するそうです。

―バーチャル技術が進んだことで、人とのつながりがなくなり、疎遠な世界になると思うのですが、北井さんはどう思いましたか。

北井さん:人と接することも減り、疎遠というよりも孤独な世界だと思いました。私は動画鑑賞が好きなのですが、バーチャル化によって友人と直接感想を言い合ったりする機会も減ってしまうのは寂しいです。

―グローバル化とバーチャル技術の進歩によって人と直接会うことが少なくなり、人とのつながりが断ち切られてしまうのですね。私は高校生や大学生にこんな未来になると伝え、人との関わりが無くならない対策を練るようにメッセージを与えていると考えたのですが、WARKSHIFT第3章のターゲットは誰だと思いますか?

北井さん:私は社会人がターゲットだと思います。社会人といってもどちらかというと新入社員やまだキャリアがそこまでない社会人ですかね。新社会人というと、実家から離れた場所で暮らし始める人も多いと思います。家族と会う頻度が減り、孤独を感じやすい時期でもあると思いました。なので、仕事をしていくうえで今から未来に対応できるように、社会人にヒントを与えているように感じました。

―私は仕事関係だけでなく、普段からの人間関係も崩れてしまい、孤独なとても暗い未来になるのではないかと感じました。それに対してどう思いますか?

北井さん:はっきり言ってしまうと寂しい世界だなぁ…と。今現在、すでに孤独にさいなまれている人は多いと思います。家族と疎遠であったり、友人と遊びに行くことが少なかったり。しかしこの章の世界が実現し、孤独が当たり前になってしまうと、寂しいという感情さえもなくなってしまうのではないかなと…と、怖いです。

孤独化によって、幸福感も減少?

―孤独にさいなまれる未来では、人とのつながりが断ち切られるほかにどのような問題がありますか?
北井さん:人とのつながりが断ち切られ孤独感を強く感じ続けると、健康状態に悪い影響をもたらします。生身の人間と接することで得られる前向きなエネルギーが孤独感を和らげられます。しかし、孤独感を強く感じ続けることで同時に幸福感の減少が起きます。ハーバード大学医学大学院の研究チームにより、幸福感の減少は健康状態に悪い影響をもたらすという調査が行われたこともあり、未来は鬱に近い症状の人が増えるのではないかと思います。

―幸福感の減少によって鬱状態のような人が増えたら対応に追われ、未来の見通しが立たないと思ったのですが、北井さんはどう思いましたか?
北井さん:鬱状態の人が増えてしまうと、小さな地域は廃れてしまい、未来が不安です。更に、未来ではカウンセリングも直接人と会うことなくバーチャル化してしまうのではないかと思います。

―2025年はバーチャル空間で人と関わることが増えるのですね。では、そんな未来に対応するために必要なものは何ですか?
北井さん:3つのタイプの人的ネットワークを積極的に築く必要があります。1つ目は長期にわたって互恵的な関係を築ける少人数グループつくること。2つ目は多様性に富んだ大人数のネットワークに属すること。最後の3つ目は自己再生のコミュニティを確立することです。

―三つの人的ネットワークをもう少し詳しくお願いします。
北井さん:一つ目の人的ネットワークは、比較的少人数で長期にわたって信頼できるような関係のことを指します。困ったことがあればいつでも力になってくれるような仲間たちのことです。2つ目は自分とは異なるタイプの人とつながりを持つことで問題解決の突破口になることを意味します。3つ目は現実の世界で顔を合わせ、プライベートな会話や支えと安らぎを与えてくれる関係のことです。

―以上の話を聞いて、現代も人的ネットワークは必要だと思いました。私の趣味で例えると、試合観戦に行くことやパブリックビューイングなどで価値観を共有するために人的ネットワークを必要とします。現在と比べて未来に必要になってくる人的ネットワークはどのように変わっていきますか?
北井さん:私も現在でも人的ネットワークは必要だと思います。しかし、現在の人的ネットワークは、友人とより仲を深めるものだったり、上司との付き合いで暮らしやすい環境を作り上げるものだったりします。未来で必要となる人的ネットワークは、バーチャル空間が増えることによって、友人がいるとしても直接会って深い友情を築けないところに問題性があります。なので、直接会うことが少なくなっても、長い間付き合える親しい友人をつくる事を重点に置いた人的ネットワークが必要となると思います。

―では、人と長く付き合う環境づくりを未来に築くためには、今のうちからコミュニティを広げていく必要があると思うのですが、そのために北井さんは何かしていますか?
北井さん:私は積極的にさまざまな活動に参加するようにしています。大学生ならではのサークル活動だったり、大学イベントだったり、積極的に人と関わることで自分にとっても世界が広がっているように感じます。

―積極的に人と関わることがこの未来に必要だと感じました。それでは、最後に北井さんにとっての「21世紀型スキル」とは何ですか?

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北井さん:人間関係を築く力ですかね。未来ではバーチャル空間で人と関わることになります。それは、実際に会って遊びに出掛けるような親しい人もいなくなってしまいます。そんな中で人間関係を築く力があれば、孤独にさいなまれることも少なくなると思います。なので、人とのつながりが断ち切られる未来の世界では何よりも必要なものではないかなと思した。

以上です。
インタビューを通じて、人と直接対面してコミュニケーションをとる大切さと、価値観を共有できる人間関係を築き上げることが必要だとわかりました。家族、友人、部活・サークル、ゼミなどで過ごした楽しい時間をいつまでも忘れず、人とのつながりを大切にして日々の生活を送っていきたいと感じました。

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今回は未来の人間関係についてのインタビュー内容でしたね。次回は、橋本ゼミ4期生の櫻井君が担当する第4章「繁栄から締め出される未来」です。未来の社会に広がる格差についてのインタビュー内容となっています。是非、次回も見てください。

橋本ゼミ4期生 柴田隆裕
参考文献
リンダ・ グラットン(2012)『WORKSHIFTワーク・シフト孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』株式会社プレジデント社

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