こんにちは。『10年後のあなたの未来、覗いて見ませんか?』の初回を担当させていただきます。広報班の中村拓史です。趣味は、サッカーです。最近は、一人旅に興味を持っています。よろしくお願いします!
私は今もクラブチームに所属してサッカーを続けています。ですが、最近授業やゼミ活動、アルバイトで忙しく、集中して練習や試合に取り組むことができていません。しかし、2025年にはこの「忙しい」が普通になってしまうそうです。
なぜなら、慌ただしい時間が続き1日24時間、週7日休みなしで仕事に追われてしまうので、集中して物事に取り組む時間がなくなってしまうからです。
今回は音楽同好会に所属していて、プロ野球観戦が趣味の本田敦也君に『WORKSHIFT第2章 いつも時間に追われ続ける未来―三分刻みの世界がやって来る』を読んでもらい、私たちは何をすればいいのかを幅広く語ってもらいました。
目次
10年後には『休日』がなくなり、世界中の人がライバルに?
―ゼミでいつも顔を合わせていますが、改めてしっかりと話すのは初めてですね。これからよろしくお願いします。早速ですが、WORKSHIFTを読んでどう思いましたか?
本田君:よろしくお願いします。WORKSHIFTを読んで思ったことは、世の中が大きく変わるとき、というのは実感できたし、あり得ない世界ではないと思いました。
―では、初めに2025年はどんな世界になるのでしょうか?
本田君:世界中の同僚や取引先とやり取りをしながら仕事をし、1日24時間、週7日休みなしで仕事に追われるのが当たり前となり、世界中のライバルと競い合う世界になると書いてありました。
―働き詰めの世界になってしまうのですね、何故そうなってしまうのですか?
本田君:グローバル化が進んで、時差のある世界中の人と常に連絡を取る仕事のことを頭にいれておかなければいけない。
だから全ての活動が細切れになるし、グローバル化の影響で競争も激化するから、素早く正確に仕事を仕上げなくてはならなくなるみたいです。
―仕事に追われてしまう要因は、世界中の人と連絡を取るだけでなく、競争の激化も要因の1つなのですね。では、このWORKSHIFT第2章のターゲットは誰だと思いますか?私は10年後の話なので、高校生から大学生の学生がターゲットになると考えたのですが。
本田君:この章では、2025年の社会人の日々が書かれていて、今の社会人に今後はこのような世界になると訴えているように感じたので社会人がターゲットだと感じました。
―2025年は、仕事中心の未来になってしまうのですね。そんな未来についてどう思いますか?
本田君:できればこんな未来は嫌ですね。鬱になると思います。(笑)
時間に追われて仕事しかできない世の中になったら好きなプロ野球を見る暇も集中してベースを弾く時間もなくなるだけでなく、家族と過ごす時間すらもなくなってしまうそうですし。
時間に追われ、専門技能を身に付ける機会がなくなる?
―2025年は仕事中心の世界になることにより、一つの物事に集中して取り組むことができなくなってしまうのですね。このような世界について本田君はどう思いますか?
本田君:好きなことに集中して取り組むことができなくなるのも大切な人と過ごす時間がなくなるのも嫌です。好きなことを続けていくための仕事だと思っているので仕事の時間が増えて、自分の時間が減る世界に魅力は感じられないです。
―2025年は、自分の時間がなくなってしまうのですね。では、自分の時間を作る為には何が必要とこの本には書いてありましたか?
本田君:専門技能を身に付けることが必要だと書いてありました。
―専門技能とはどのようなものですか?
本田君:その分野のことを深く知っていることが専門技術です。
例えば、ベースだったらコンサートで観客を魅了する弾き方、知識量のことです。ベースをただ弾くことは誰でもできますがコンサートで観客を魅了する弾き方や知識は誰にでもあるものではありません。
―私の趣味、サッカーで例えると試合になった時の知識量のことを専門技能というのですね。ですが、専門技能を身に付けるにはかなりの時間がかかるのではないでしょうか?
本田君:この本では、10000時間が必要だと書かれていました。さらに、集中したトレーニングが10000時間必要だということです。ですが、2025年にはその時間がなくなってしまうのです。
―10000時間、一日に三時間割くとしても、10年はかかりますね。何故、専門技能を身に付ける時間がなくなってしまうのですか?
本田君:例えば、私は音楽同好会でベースを担当しているけど、新しい技術や技を身に付けるにはプロのベースの弾き方とかを観察して自分との細かな違いを知ることが不可欠だと思います。つまり、専門技能を向上させる為に使う時間がなくなるだけでなく、注意深く観察することもできなくなってしまう。
10年前は、YouTubeでプロのベースの弾き方などを見ることはできませんでしたが、今は見ることができます。便利になったと思う反面、それが行き過ぎると時間に追われてしまうとYouTubeを見る時間もなくなってしまいます。
―専門技能を持っている人は忙しくなってしまうことで技術を伝える時間がなくなってしまったり、勉強中の人たちは身に付ける時間がなくなってしまうのですね。では、最後に本田君にとって「21世紀型スキル」とは何ですか?
本田君:2025年は一人ひとりが何か特別な専門技術を身に付けて、情熱的に何かを生み出さないといけないと思います。
なので、私にとって21世紀型スキルは自分にしかない『専門技術を発揮する力』のことだと思います。
インタビューを終えて
インタビューを終えて、今何かに熱中していることがある人や長期間続けていることがある人は、与えられた時間や環境に感謝を持って今できることを全力でやってほしいと思いました。そして、そこで得たものは将来専門技能として自分の力になると感じました。
次回は、第3章「孤独にさいなまれる未来」、今回は未来の時間についてのインタビューでしたが、次回は未来の人間関係についてのインタビューです。是非、覗いてみてください。
橋本ゼミ4期生 中村拓史
参考文献
著者:リンダ・グラットン(2012)『WORKSHIFT ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』株式会社プレジデント社