毎年、何らかのテーマを決めて研究活動をしています。
2015年〜2016年については、今年のテーマは以下の通りです。
10年後を生きる私たちに必要な21世紀型スキル
2010年代に入る頃より、教育の世界では21世紀に必要な能力(21世紀型スキル)に関する議論が様々な所で行われるようになりました。IT技術の進化やグローバル化によって、必要なスキルは変わっていくという前提に立ち、どういったスキルを身につけるべきなのかの議論が行われています。
21世紀型スキルは、「子供たちに何を教えていくか」の議論が多くあります。しかし、現在大学生や若手社会人について考えてみれば、まさしく自分事として捉えていく必要があるものだと考えました。そこで、私達にとって必要な21世紀型スキルについて考えていくことをテーマとして掲げています。
10年後 2025年を見据えて
具体的には、10年後の2025年の世界は、どう変わっているのでしょうか? 橋本ゼミの学生にとっては、30歳前後、教員の私は43歳になっています。まさに職業人生のど真ん中といったところでしょうか。この時、世界はどうなっていて、そしてどんな能力が求められているのだろうか? そんな事を考えてみたいと思います。
リンダ・グラットンは著書「ワーク・シフト」の中で様々な研究を元にして2025年の働き方を描き出しました。また、オックスフォード大学のマシンラーニングの研究者マイケル・オズボーンは、人工知能やロボットの進化によって「失くなる仕事」についての予測をしています<論文>。ロボットは私達の仕事を助けてくれるだけに留まらず、私達のライバルにもなりそうです。
このような背景を元にして、2025年を考えること、そしてその時必要なスキル(私達にとっての21世紀型スキル)は何か? について考えていきたいと思います。
このブログを通じて、少しずつ私達が勉強している内容について紹介していきたいと思います。また、11月7日、8日に行われる学祭においては、その成果を紹介し、皆様と共に考えるような場を用意したいと考えています。
具体的には、研究内容の展示と共に、私達がこれまで培ってきた体験型ゲームの作成を活かしたオリジナルゲームを作成し、皆様と楽しみながら考えていきたいと考えています。今年は、「人狼」をモチーフにしたカードゲームを作成しています。今後、情報を発信していきますので是非ともチェックしていただければと思います。また、ご興味をお持ち方がいらっしゃいましたらシェアしていただければ幸いです。
その他参考URL等
リクルートワークス研究所による2025年の働く予測
「2025年の働く」予測| リクルートワークス研究所
オズボーン氏らの研究結果の2015年版
Technology at Work: The Future of Innovation and Employment | Publications | Oxford Martin School
ハーバードビジネスレビュー2015年11月号は人工知能の特集です
特集:人工知能|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー