目次
報告書執筆者
2年 貝沼 蓮
2年 丸山 敦也
【プロモーション活動の背景】
◎プロモーション班とは何か?
橋本ゼミのプロモーション班とは、「ゼミ」という1つの組織に焦点を当て、その組織の良さをいかに外部に発信していくか、また良さを引き出すにはどうすればいいか、良くしていくには何をすべきかを考えながら活動するプロジェクトです。
◎今年度の活動
今年度のプロモーション班は、大きく分けて2つの活動を行いました。1つ目は、他大学のFacebookページ・ブログを研究し、そこから学んだことを記事にしたこと。2つ目は、11月に行われた瑞木祭(学園祭)において橋本ゼミが行った活動を、Facebookを使って宣伝を行ったことです。
この2つの活動には、他大学のページから学んだことを自分たちの今後の活動の材料にすることと、瑞木祭でお客様を大学に呼び込むこと、それぞれの目的がありました。それだけでなく、プロモーション班の活動の最終目標を達成するための下地作りとして行いました。
プロモーション班の活動の最終目標とは、「外部の人からプロモーションの仕事を依頼された時に、必要な技術と知識を提供できるようになること」です。しかし、仮に外部から仕事を頂いたとして、当初の私達には外部の人に提供できる技術と知識が圧倒的に不足していました。今までの実績もなく、知名度は0に等しい状態でした。そのため、プロモーションの基礎能力を高め、技術を身に付けるための活動を行いました。
◎Facebookを活用する意図
なぜFacebookを活用してプロモーションを行ったのか。一つは、FacebookがPC・スマートフォンの両方で利用可能でき、利用者数が多いという点です。特にスマートフォンの普及により、Facebookがアプリで手軽に利用できるようになったため利用者数は増加しました。二つ目に、Facebookは企業のプロモーション活動の中に多く取り入れられていること、そして交流型のネットワークサービスであることから、今年度はFacebookを活用して宣伝活動を行うことにしました。
【実施した内容の紹介】
◎他大学のFacebookページの研究
そこで初めに行ったのが、長文を書く力と、物事を色々な視点から探る力を高めることを目的とした、他大学のFacebookページの研究です。今回研究したページは、橋本先生と接点のある先生がいらっしゃる大学から、
・玉川大学 小酒井研究室
・名古屋情報メディア専門学校 Motoki Lab
・同志社女子大学 girls media Band
・法政大学 長岡研究室
の4つの研究室を取り上げ、各ページから学んだこと・感じたことを記事として書きました。研究した内容は橋本ゼミのブログに記事を掲載し、外部の方に見てもらえるようにアウトプットしました。
この度私たちが記事を書くときに意識したことは、次の2つのポイントです。
1.様々な視点からFacebookページを見て、その大学を研究すること
単純に学校のことを調べるのではなく、掲載されている写真にはどんなメッセージが込められているのか、ページを使ってどのようなことを読者に伝えたいのか、などを見つけるため、Facebookの色々な部分に焦点を当てて研究を行いました。
2.メッセージ性を強めるために、一文を短く区切る
長文を書くといっても、一文一文が長くなってしまうと読者も読むのをためらってしまいます。その分私たちが伝えたいメッセージも伝わりにくくなります。より読みやすく、こちら側のメッセージが相手に伝わるように、一文を短く切って書くことを意識しました。
これらのことを念頭に置いて、私たちは上記の4大学分のページを研究し、記事を書きました。
・玉川大学 小酒井研究室
https://www.hashimoto-lab.com/2013/11/3329
・名古屋情報メディア専門学校 Motoki Lab
https://www.hashimoto-lab.com/2013/10/3309
・同志社女子大学 girls media Band
https://www.hashimoto-lab.com/2013/10/3271
・法政大学 長岡研究室
https://www.hashimoto-lab.com/2013/12/3364
◎瑞木祭での宣伝活動
2つ目に行った瑞木祭の宣伝活動では、開催前に体験型ゲームや模擬店の事前告知をし、当日には橋本研究室のFacebookページに「いいね」を押してもらうことで模擬店のクーポンを配布する、といった宣伝を行いました。
瑞木祭では文章だけでなく、写真やその他の部分も意識してプロモーションしました。今回意識したことは次のポイントです。
1.記事に載せる写真の撮り方
下記の記事をご覧ください。
記事と写真を見て、二人が何を行っているかすぐにお分かり頂けたでしょうか?
一目で何を行っているかが伝わるように、写真のアングルや撮り方を意識しました。
瑞木祭期間中はこの写真のように1枚の写真の中で出来事全体を写し、内容が伝わるような写真を撮影していきました。
2.動画を取り入れる
写真の記事よりもさらに宣伝効果を高められるように、記事と一緒に短い動画を入れました。文章も読者の気を引けるように考えて書いています。
3.プログラムを組んで独自にクーポンを発行する
Facebookは外部のプログラムを書けるようにしており、自分でアプリを作ってFacebookで動かせるという機能があります。例えば、ゲームのアプリ。外部のゲーム開発者がプログラムを組んでFacebook上にゲームを公開することで、私たちはそのゲームで遊ぶことができます。このように、Facebookはアプリを外部の開発者が作って提供できる機能があるのです。
この機能を模擬店の宣伝活動に活かすことはできないか、と考えて作ったのが模擬店のクーポンを発行するプログラムです。橋本ゼミのFacebookページで「いいね」をクリックしてくれたユーザーにのみ模擬店のクーポンを発行するという特殊な仕組みを、独自でプログラムを組んで作りました。
【得られた知見】
◎他大学から感じた学びへの高い意識
他大学のFacebookページでは、自分たちにはない特徴が発見できました。例えば、「Road movies」という誰でも簡単に動画を撮影・編集できるiPhoneのアプリがあります。これを使ってゼミの活動の様子を撮影し、記事と一緒に掲載している研究室もあれば、一週間に1回以上のペースでブログやFacebookに活動報告を行っているなど、ページの更新の頻度が高い研究室もありました。
これらの特徴を最大に活かしているので、周りと比べて一つも二つも前に出ていることが人の目につきやすくなるのだと思いました。みんなが同じことをしたところで、一番前に出るためにはより良いものを作りレベルの高いものが要求されてしまいます。しかし、みんなとは違うことがあればそれが一番の特徴になるので、自分たちならではの特徴、武器となるものがあることで評価されていくのだと思いました。
また、どの大学にも共通して言えることは、学生が主体的に学習を行っているということでした。ある研究室は学生のみで勉強会を開いたり、別の研究室では朝から夜までゼミ活動を行っていたり。ページを通して学生の「学びたい!」という意思が強く伝わってきました。まさに、橋本ゼミのテーマである「Learning is entertainment!」を体現しているかのようで、他大学の学生は学ぶことを自ら「楽しんでいる」と思いました。私達も他大学に負けないよう、主体的に学修を行うことを心がけたいです。
◎小さな一歩
この活動については、記事を書いた大学の学生からコメントを頂くことができました。これは少なくとも外部の人に見て戴いて、かつ評価されているという証拠であり、プロモーションとして成功したのでは、と思いました。ほんの僅かですが、プロモーション班の最終目標に向かって一歩前進できたと思います。今回は先生の繋がりのある大学で研究を行ったため、次回以降もできるかはわかりませんが、是非取り組みたい活動として考えています。
◎瑞木祭の宣伝の効果
瑞木祭の宣伝をすることで、準備期間からFacebookページの投稿を見た人数はかなり伸びました。一方で「いいね」の数は人数に対してあまり増えず、シェアもなかなか伸びませんでした。記事を読んでいる人はその情報が自分の役に立ったと思うことによって「いいね」を押したりシェアをしているので、どれだけ役に立つ、高い質の情報を発信できるかが数にも比例してくるのではと考えました。
模擬店以外の宣伝効果は今一つでした。事前告知を行った結果、一つの記事におよそ2?300人が閲覧していたのですが、当日そのブースになかなか人が集まらず、直接来場者を集める形となりました。Facebookでの宣伝が果たして有効だったのか?という疑問と、他に良い方法があったのではないか?という反省が挙げられました。
◎得られた知識
9月から後学期終了までを通して得たことは、他大学の研究では
・様々な視点から物事を観察すること
・メッセージ性を強めるために、一文を短く区切ること
・言葉の言い回し
など、文章の基本的な技術を高めることができました。またブログに記事を載せる際に、文章の見やすさも意識するようになりました。
瑞木祭の宣伝では、
・一目でメッセージを伝えられる写真の撮り方
・記事に動画を取り入れること
・Facebook上でクーポンを発行する仕組みを作ったこと
といった知識を学びました。しかし、これらは基本中の基本の要素であり、プロモーションの依頼を受けて提供できるような知識はまだまだ身に付いておらず、より多くのことを勉強し、経験する必要があると考えています。今以上にプロモーションの知識を増やし、来年度はこれらの活動を上回ることができるように活動していきます。