今年度の橋本ゼミでは2つのプロジェクトを通じて、「学習」×「経営」を考えていきたいと思っています。2つのプロジェクトとは、「PJ GEN」と「PJ REAL」です。
これらは、どちらとも大学がある地元伊勢原での活動です。伊勢原という場所は、新宿から1時間強の場所にあり、東京在住の方であれば、「小旅行」を覚悟する必要がある場所です。もちろん、とても良い場所なのですが、人を集めるのは、かなり苦労する環境であることは間違いないかと思います。
つまり、プロジェクトを進めるに当たって、この「人を集める」という事がボトルネックになるということです。折角、面白い事が企画できたとしても、だれも見てくれないのであれば、残念極まりない訳です。モチベーションにも影響してきます。
では、何ができるのでしょうか?
これまでであれば、人を集めるといえば、マスマーケティングが思いつきます。もちろん、それは大きな投資が求められる訳です。当然、弱小研究室にできるものではありません。
では、どうすれば良いのか。
今では、広くWeb技術でありソーシャルメディアの活用があると思います。中でも、昨今、OtoOという言葉が注目されています。オンラインtoオフライン(online to offline)の略称です。
O2Oとは、主にEコマースの分野で用いられる用語で、オンラインとオフラインの購買活動が連携し合う、または、オンラインでの活動が実店舗などでの購買に影響を及ぼす、といった意味の用語である。IT用語辞典バイナリ
このような定義はなされていますが、現状、「これだ」という実例があるという状態ではありません。「これも、それもOtoOと言えそうだよね」という状態だと考えています。
私は、「オンライン、オフラインのそれぞれの活動により相乗効果を発揮させること、特にオンライン活動によりオフラインの動員や売上を加速させる各種施策」というようにとらえています。
2つのプロジェクトを成功させるためにも、OtoOについては研究し、そして2つのプロジェクトを通じて実験をしながら、なんらかの効果をだせるようになることを目指します。きっと、この技術やノウハウを集める事ができれば、東京以外の場所で何かをやる際にはかなり力を発揮するのではないかと思います。
動員の革命 – ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ) 津田大介
現時点で、OtoOと銘打った書籍はないと思います(あったら、是非教えてください)。人を集めるという意味では、津田大介さんの「動員の革命」が大変良書です。ソーシャルメディアにていかに人を集めるのが様々な事例から語られています。
なお、この分野は動きが早いが故に、常にトライアルアンドエラーをしながら、チームとしてスキルを身に付けていって欲しいと切に願っている次第です。
参考URL
Who Will Win the Fast Growing Online-to-Offline Sector? ? Version One Ventures
スマホ技術者も知らないと損する「O2O」の基礎知識(1/5) ─ @IT