発信することと、ライトな形でのワークショップの記録

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 リアルタイムドキュメンテーションによるリフレクションムービーの作り方を書いて以降、様々な方からお話を頂いています。月並みな言葉ではありますが、情報を発信することの意義を痛感しています。東京の都心にいなくとも、情報を発信することができれば、情報は集まってくるのだなと思います。逆に、発信していく、いや発信し続けていかなければならないなと感じています。

 今後、様々な場で上記のような研究を実践させてもらえる機会をいただけそうです。研究は当然試行錯誤が必要ですので、そういった場を提供してもらえることは大変ありがたいです。大学内においても、こういった分野に興味を持っている学生も増えてきまして、中々面白い展開が出来るのではないかと思います。何かやろうとすると、それはそれで忙しくなってくるのですが、勢いを持ってやっていかないとあっという間に「おっさん」になってしまいますから。

 さて、リアルタイムドキュメンテーションやリフレクションムービーという形で上記の記事は書いた訳ですが、それを本職としている人が見たら、刺されてしまうような気がしています。クオリティに対して大きな違いがあるなと感じている訳です。

 一方で、上記記事で書きたかったこととしては、リアルタイムドキュメンテーションやリフレクションムービーもありますが、その他に、「誰もがワークショップの実践を記録に残せる手法」を見いだしたいという思いがありました。つまり、クオリティを度外視してしまうことにより、「ハードル」を下げることもありかなと思っているわけです。

 そういったことから言いますと、私がやりたいのは「リアルタイムドキュメンテーションやリフレクションムービー」ではあるのですが、もう少し「ライト」なものを目指しているのかもしれません。

 たとえば、ワークショップというと、なんとなく「コミュニケーション力が高い人」が引っ張っていくイメージがあります。大胆に、誤解を恐れずに換言すれば、【「リア充」による「リア充」のためのハイソな戯れ事】という自身の憧れを投影したイメージがあります。いや、そうじゃないという反論を多数から浴びせられそうですね。

 もちろん、色々あるでしょうが、自分のような「人見知り」は「ひとりでは飛び込めないなあ」と感じています。やっている人を知らなかったら、インプロとか絶対ムリです。しかし、やってみると当然面白いので、「ほっておくと、ワークショップにはこない人達に”こそ”参加して欲しい」と思っています。

 美術館とか博物館とかでもそうですが、ほっておくと「ある層」しか来ませんよね。それで良い部分もあるでしょうし、それが良いという部分もあるでしょうが、「(これまでついぞや)知らなかった」という人がいれば「もったいないなあ」という素朴な思いであります。おこがましい言い方ですが、それって「多様性」かなと。

 そういった観点から、ワークショップなどでも「ほっておくとコレまで参加してこなかった人」に参加できるようなロールを用意したいなという思いがあります。そのためにも「ライト」であることが必要かなと思っています。ブログに対するtwitter的なイメージ。それが、自分がやりたい「ワークショップにおけるリアルタイムドキュメンテーションやリフレクションムービー」という形かなと思います。

 まだまだ、道半ばというか、始まってもいません。何か面白い事がありそうな予感を胸に、歩き出したいと思います。

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この記事を書いた人

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭

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