学会を卒業すると言うこと

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この夏いくつかの学会に参加した。いくつかは、これから参加して行きたい学会で、いくつかは、これまで参加して来た学会だ。

始めて行った学会などでは、当然どんな雰囲気なのかを探るのが目的になる。一方、昔から参加している学会では昔からの知り合いがたくさんいるので、懐かしい気持ちが強い。

学会を卒業すること

ある研究者の一生を見ていると、当然の如く、研究分野は変遷している。時代背景とか、学問の進展とか、興味関心の移り変わりによって変わっている。

現在に置き換えれば、所属する学会が変わっていくということだろう。もちろん、学会自体も変遷して行くので、その流れの中にいる人もいるだろうが、ほとんどの人は、複数の学会に所属しながら、その時の興味関心によってメインとする所が変わるのだと思う。

とすれば、ある時期に一緒のことを研究していた仲間が、全く違うことをすることになるだろうし、敵だと思っていた人が仲間になるかもしれない。

その意味では、自分がメインとする学会から、卒業する人が出るのも当たり前のことだ。ある種のノスタルジーを感じるが、笑顔で見送ることが必要なのだと思う。

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この記事を書いた人

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭

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